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ACアダプターとは

ACアダプターとは

ACアダプターとは、ノートパソコンやスマートフォン、テレビやオーディオ類など小型の電化製品に用いられる電源装置のこと。「アダプター(adapter)」とは英語で「適合させる」という意味であり、コンセントから入力する交流電流(AC)を使用する機器に合わせた形式の電力に変換して出力します。

電気製品の多くは直流(Direct Current)の電源を使用して稼働しますが、電力会社から供給される商用電源は交流(Alternating Current)です。そのため電気製品を使用するには、交流を直流に一度変換しなくてはなりません。 大型の電気製品の場合は製品中にその電源装置が内蔵されていることが多いのですが、小型の電気製品の場合は軽量化・小型化のために電源装置だけで独立しています。これがACアダプターです。(大型製品の場合でも熱やノイズを発生させないためにACアダプターを使用することもあります)

ちなみにACアダプターというとACからDCに変換するアダプターを一般的に指しますが、変圧だけを行うAC-ACアダプターもあります。また「充電器」という呼ばれ方をすることもありますが、あくまでも機器に内蔵されている充電用の電池に電流を送ることが目的であり、ACアダプター自体に充電制御回路などは組み込まれていません。

直流と交流について

では電気製品はなぜ直流でないといけないのでしょうか?
まずは以下に直流電流と交流電流の性質について説明します。

■直流

直流は常に同じ強さで同じ方向に電流が流れます

■交流

交流は常に電流の流れる強さが変化し、流れる方向も変化します

電気製品に交流を流してしまうと、流れる電流が不安定となり、正常に電気製品が動かない現象が起きてしまいます。
そのため電気製品や機械は直流を使うようにしています。

ACアダプターの種類

ACアダプターには、大きく分けて「トランス方式」と「スイッチング方式」の2種類があります。

■トランス方式

どちらもACからDCに電圧を変換するという用途は同じですが、トランス方式は大型のコイルを使用しているため、大きくて重いという点が大きな特徴。電源トランスが大きくて重いため、手に持った時ズシリとするACアダプタはだいたいトランス方式です。出力される電圧は一定ではなく、定格に記された電流を消費した時に定格の電圧になるように設計されています。
そのため、機器をつながずに電圧を測ると定格の1.5倍程度の電圧を出力します。
ノイズがあまり発生しないため、オーディオ機器などで使われることがありますが、小型・軽量が重視される昨今ではあまり見かけなくなりました。

■スイッチング方式

重たい電源トランスが入っていないため小型・軽量化が容易なので、現在主流となっています。
スイッチング方式はどんな状態でも一定の電圧を出力するので故障した時も分かりやすいです。スイッチング方式は半導体を使って高速でスイッチをON/OFFする事により電圧を変化させます。その為、高周波ノイズとよばれるノイズが発生しやすく、オーディオに雑音を加えたり、電波通信をジャマしたりする事があります。
また、同じスイッチング方式でしたら、定格電圧が同じで、定格の電流値以内であれば多くの場合使用することができます(※例外あり)。